真夜中

声を聞かせて。

ジャニーさんありがとう

この記事を書くかどうか、正直とても迷った。

しかし私もジャニーズファンの端くれとして、今まで10年以上お世話になってきた身として書かせてもらうことにした。

 

 

私のこよなく愛するKinKi KidsとV6が所属しているジャニーズ事務所の社長、ジャニー喜多川氏が9日夕方死去された。

先日から入院しているというニュースが流れており、公式発表もあった。

その時から覚悟はしていた。80を過ぎた高齢であること、くも膜下出血であったということ。

しかし実際にこのニュースを目にしたとき、私は半分信じられずにいた。

私の中で、彼は、ジャニー氏は不死身のような気がしていたから。

 

 

私は実際にジャニーさんに会ったことがあるわけではない。

私の大好きな彼らの話す、ときに週刊誌に書かれる、そのぐらいのイメージしかない社長だけれども、私の青春から大人になるまで幸せを彩ってくれるタレントの原石を見つけ出し、磨き、宝石に変えていくマネジメントとプロデュース能力の右に出る人間が果たしてどのぐらい存在するのだろうかと考える。

あるときジャニーズのあるタレントが言っていた。ジャニーさんは10年後の顔が分かる、と。

嘘か本当かなんて誰にも分からないけど、デビューの時にはぱっとしないようなタレントたちが、数年後輝くような素敵な青年に変わり、目に見えて人気が出ていく様を何度も目にしていると、本当のことのように感じてしまう。

 

 

私は中学生のときにジャニーズのファンになった。

きっかけはよく覚えていない。たしか歌番組を見ていて、だったと思う。

きらきらした人たちが歌を歌っていた。それだけだった。

それから調べて、調べて、調べて。

彼らの出る番組を見た。ドラマも、歌番組も、見れるものはすべて。

ラジオも聞いた。欠かさずに。

コンサートにも行った。

 

ジャニーズを好きになったから、私は銀行や郵便局で振り込みをすることができるようになった。

化粧を覚え、おしゃれをすることを覚えた。少しでもきれいになりたくて。ジャニーズのファンはブスだとバカにされたくなくて。彼らの顔を汚さないように。少しでも、少しでも、と。

電車を乗り継いで、コンサート会場に向かうこともできるようになった。

知らない場所へも、ホテルをとって、飛行機をとって、一人でむかえるようになった。

たくさんの素敵な知り合いと知り合うことが出来た。

ジャニーズのおかげで、私の人生でできるようになったことがたくさんある。

 

学校で嫌なことがあっても、しんどいことがあっても、すべてジャニーズで乗り越えてきた。

ジャニーズを見ている時間は、私にとって間違いなく幸せな時間だった。

ジャニーズのタレントたちは、その知名度ゆえ、週刊誌やスポーツ新聞のネタになることが多い。私たちが聞きたくないような、知りたくないような内容までたくさん目にしてしまう。本当かどうかも分からないことを目にしてしまって落ち込むこともある。

でも、彼らがステージ上で歌い踊り笑顔をふりまいているところを見るのは、何より私に幸せをもたらせてくれた。

 

ジャニオタなんて、とバカにされることもある。

どうせ結婚なんてできないのに、ブスだからジャニーズに逃げているだけだと言われることも多かった。

でも彼らがステージ上でどんなに素晴らしいパフォーマンスをしているのか、私の心を豊かにしてくれているのか、周りの人には分かるわけがない。

ただ彼らの存在が私の人生においてとても重要なものの一つになっていた。

私の大好きな彼らが今ステージ上に存在するのは、ジャニーズというものがあり、そこの彼らが所属をし、努力を重ねてきたからである。ジャニーさんが彼らを選ばなければ、私はジャニーズを好きになっていなかったかもしれない。

 

たしかに私は現実から逃げるために、ジャニーズを好きになった、と言われれば否定はできない気がする。

実際学校でいじめられ、登校ができなくなったとき、すべてに心を閉ざしたとき、ジャニーズに逃げた。でもそんなときでも彼らを見ていたからこそ、私は死という選択肢を選ばずに今まで生きてこれたと思う。輝く彼らをもっと見たい、ただそれだけの一心で。もしジャニーズがなければ、私の心のよりどころがジャニーズでなかったら、私は今もうここに存在していないかもしれない。

 

そう考えると、ジャニーさんがジャニーズを作り出してくれたからこそ、私は今も生きていると言える。ジャニーさんのおかげで、私は生きている。

ジャニーさん、本当に本当にありがとう。

ジャニーさんは生前、エンターテイメントで世の中を幸せにしたいという思いを強く持っていたようです。ジャニーさん自身の戦争体験や、世の中には嫌なこともたくさんあるということ、でもショーは必ずハッピーエンドでなければならない、と。見た人が幸せにならなければという思いを強く抱いて、たくさんのショーを作り上げてきた人です。

たしかに私も、そんなジャニーさんの思いを受け継ぎショーをしてくれていたジャニーズのタレントの方々を見て、たくさんの幸せをもらいました。間違いなく、幸せな時間だったのです。今でも、彼らは私たちに幸せと希望を与えてくれています。ジャニーさん自身が直接幸せをくれているわけではありませんが、ジャニーさんのその思いはファンである私たちにきちんと届いています。

 

SHOW MUST GO ON

の精神を誰よりも大切にして、タレントを通じて幸せを提供し続けてくれたジャニーさん。病に倒れる2日前まで、タッキーと次の公演に向けての話し合いをしていたそうですね。身近なタレントたちですら、コメントでは「きちんと寝ているところを見たことがない」というほどお忙しかった様子で、やっとゆっくりできますねというコメントも見ました。そのぐらい、私たちの知らないところで、たくさんの幸せを作り出そうとしてくれていたんですね。

 

ジャニーさん、本当に私の命の恩人です。

死すら考えたほど強く人生に絶望していた私に、エンターテイメントで生きる力をくれた。

生涯裏方であり続けながら、その存在感はひとしお。バラエティのネタにされ続けながらも、最期までタレントたちに愛され、ファンからも愛された人。

 

ジャニーさん、きっとあなたは私たちが悲しんで落ち込んでいる姿を見たいわけではありませんよね。

あなたが育てたたくさんのタレントたちが、たくさんのファンを笑顔にするところが見たいのですよね。気持ちはとても落ち込んでいますが、私は今日ジャニーズの素敵な歌を聞いて、幸せな

気持ちになろうと思います。

 

本当に本当に、今までありがとうございました。

お疲れさまでした。

 

 

 

田舎の片隅にいる、ひとりのファンより。